収納代行とは?費用や決済代行との違い、サービスのメリット・デメリットを解説
公開:2026.1.19
更新:2026.1.19

ECサイトやオンラインサービスを運営する企業では、支払い手段の多様化により、入金確認や未払い対応への業務負担が増えているのではないでしょうか。
こうした課題を解消する方法として注目されているのが、収納代行サービスです。代金回収や入金処理を外部に委託することで、事務作業の負担軽減が期待できます。
しかし、決済代行や請求代行と混同されることも多く、役割や仕組みの違いを十分に把握できていないケースも見受けられます。
この記事では、収納代行の仕組みや決済代行・請求代行との違いを解説します。
収納代行サービスを利用するメリットやデメリットも解説するため、導入を検討している方はぜひご参考ください。
なお、収納代行にかかわる情報を効率的に得たい場合は、財務会計や管理会計、請求書発行、経費精算など、経理・財務領域のサービスが一堂に集う展示会への来場もご検討ください。
収納代行とは
収納代行とは、顧客が利用した商品やサービスの代金を企業に代わって回収するサービスです。
コンビニ払い・銀行振込・口座振替など、複数の支払い方法を一括で受け付けられる点が特徴で、企業は自社で入金確認を行う必要がありません。
本来は支払い手段ごとに入金チェックや未払い管理の業務が発生しますが、これらの事務作業を収納代行会社にまとめて任せられます。
以下では、収納代行の仕組みや利用料金を解説します。
収納代行の仕組み
収納代行は、顧客がコンビニや金融機関で支払った代金を代行会社が受け取り、入金情報と収納金を後日企業へまとめて送る仕組みです。
払込票を使う紙方式と番号入力で支払うペーパーレス方式の2種類に分かれますが、どちらも入金処理は代行会社が一元管理します。
コンビニでの紙方式による収納代行の流れは以下のとおりです。
企業がコンビニ払込票を顧客に送付する
顧客は払込票を持参して料金を支払う
収納金とデータがコンビニ店舗から本部へ回収される
代行会社が収納金とデータを受け取る
代行会社が企業に収納金とデータを送付する
一方、ペーパーレス方式は、以下の流れとなります。
代行会社が顧客に決済番号を発行、企業に登録情報を送信する
顧客がコンビニで料金を支払う
収納データがコンビニから代行会社に送信される
代行会社が企業に収納データを送信する
収納金はコンビニ店舗から本部経由で代行会社に送付される
代行会社が企業に収納金を送付する
どちらの方式でも企業は自社で入金確認や消し込みを行う必要がないため、コンビニ払いを手軽に導入できます。

引用:「コンビニ代理収納サービスの仕組み」日本代理収納サービス協会
収納代行の利用料金
収納代行サービスの利用には、主に4つの費用が発生します。
初期費用
月額費用
決済手数料
払込票発行手数料
コンビニ払いは1回あたりの手数料が高めになりやすく、口座振替は比較的低く設定されるのが一般的です。
また、払込票を発行する紙方式では、印刷や郵送に関する追加コストがかかる場合もあります。
料金体系は代行会社や導入する支払い手段によって異なるため、どの費用がいつ発生するのかを把握しておきましょう。
収納代行と決済代行との違い
収納代行は、主にコンビニや金融機関での現金払いなど、代金回収に関わる部分に特化したサービスです。一方、決済代行はクレジットカードや電子マネー、キャリア決済など幅広いキャッシュレス決済の処理を仲介するサービスです。
項目 | 収納代行 | 決済代行 |
利用できる決済手段 | 主にコンビニや金融機関での現金払い | コンビニ収納・クレジットカード・電子マネー・QR決済など |
対象取引 | 商品や公共料金や税金などの支払い | ECサイトやオンラインサービスの支払い |
手数料の負担 | 販売側または顧客 | 主に販売側 |
代金回収の効率化が目的なら収納代行、決済手段の拡充が目的なら決済代行と、目的に応じてサービスを使い分けましょう。
収納代行と請求代行との違い
前述のとおり、収納代行は顧客が支払った代金の回収を代行するサービスです。企業は入金管理の手間を減らせるため、支払い後の処理負担を軽減できます。
一方、請求代行とは請求書の作成・発行・送付といった請求業務を代行してくれるサービスです。
顧客へ請求内容を案内したり、継続的な請求を行ったりする場合の管理業務などを外部に委託することで、支払い前の事務作業を効率化できます。
特にBtoBの取引では、商品やサービスを提供した後に代金を請求する後払いが主流です。請求代行会社には、請求書の発行だけでなく、取引先に支払い能力があるかを見極める与信チェックや支払いが滞った際の回収対応といった業務も委託できます。
こうした支払い前の事務作業をまとめて任せられる点が請求代行の特徴です。
収納代行サービスを利用するメリット

以下では、収納代行サービスを利用するメリットを解説します。
支払い手段の幅を広げられる
入金まわりの業務を効率化できる
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう
支払い手段の幅を広げられる
収納代行を導入すると、自社だけでは対応しにくい支払い手段を簡単に取り入れられます。
特にコンビニ払いなどの現金決済は、自社で仕組みを構築するのが難しい一方で、利用者のニーズが高い決済方法です。
収納代行を通じて支払い手段の幅を広げることで、顧客は自分に合った方法を選びやすくなり、購入や支払いのハードルを下げられるでしょう。クレジットカードを持っていない方や未成年の方も利用しやすく、機会損失の防止にもつながります。
また、ECサイトやオンラインサービスの利用者層を広げるきっかけにもなります。
入金まわりの業務を効率化できる
収納代行を利用すると、入金確認や未払いの把握といった手間のかかる入金管理を外部に任せられます。
支払い手段ごとに形式が異なる入金データを、自社で照合しながら1つにまとめるのは、大きな労力が必要でしょう。
その点、収納代行ではこれらの処理が一本化され、企業側に届けられる情報も整理された状態となっています。結果として、バックオフィスの業務量が減り、他の業務に時間を割きやすくなります。
入金管理のミスや見落としを防ぎやすくなる点も、収納代行ならではのメリットです。
支払い受付の業務を外部に委託し、生産性向上や業務の効率化を図りたい方は、経理・財務領域のサービスが一堂に集まる展示会への来場もご検討ください。
収納代行サービスを利用するデメリット
収納代行は多くの業務負担を軽減できる一方で、利用にあたっては注意しておきたい点もあります。
以下では、収納代行サービスを利用するデメリットを解説します。
費用負担が発生する
未払いリスクがある
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
費用負担が発生する
収納代行を利用するには、初期費用や月額費用、収納手数料など一定のコストがかかります。
初期費用が無料のサービスもありますが、数千円から5万円ほどかかるのが一般的です。月額費用は数千円から3万円ほどが相場とされています。また、収納手数料の目安は、1件あたり100円から300円ほどです。
前述のとおり、コンビニ払いは手数料が比較的高く設定されることが多く、導入する支払い手段によってランニングコストは変動するでしょう。
紙の払込票を利用する場合は、印刷費や郵送費など追加費用が発生するケースもあります。
取引量が増えれば増えるほど費用負担が大きくなる可能性があるため、自社の収益構造と費用とのバランスを見ながら導入を検討しましょう。
未払いリスクがある
収納代行は、代金回収業務を代行会社に委託できる便利な仕組みですが、支払い手段によっては未払いが発生する可能性があります。
特に後払いでは、支払い期限を過ぎても入金しない顧客が一定数存在します。
未払いリスクを防ぐためには、前払いにするか未回収保証付きの収納代行サービスを利用するのが良いでしょう。
収納代行サービスを選ぶ際のポイント
収納代行サービスは、提供内容や対応範囲が事業者ごとに異なります。そのため、自社に合った収納代行サービスを選ぶには、選ぶ際のポイントを理解することが大切です。
費用対効果をチェックする
実績やサポート体制を確認する
複数のサービスを比較する
それぞれのポイントを押さえたうえで、自社に適したサービスを選びましょう。
費用対効果をチェックする
収納代行サービスを選ぶうえで、利用料金に対してどれだけ業務負担を減らせるかを見極めることが大切です。
初期費用・月額費用・収納手数料はサービスごとに差があるため、導入後の取引件数を踏まえて総コストを試算しておく必要があります。
単に料金が安いサービスを選ぶのではなく、削減できる工数や期待できる改善効果とのバランスを確認することが結果的に費用対効果の高い導入につながります。
実績やサポート体制を確認する
収納代行サービスを選ぶ際は、どれだけの企業が導入しているか、どのような業界で使われているかといった実績も判断材料となります。
利用企業が多いサービスのメリットは、運用ノウハウが蓄積されていることが多く、トラブル時の対応もスムーズに行われやすい点です。
さらに、導入後のサポート体制も確認すべきポイントでしょう。
入金データの確認方法やトラブルが発生した際の問い合わせ対応、運用の相談ができるかどうかなど、サポートの手厚さはサービスごとに差があります。
安心して利用するためにも、実績とサポートの両面を事前にチェックしておくことが大切です。
複数のサービスを比較する
収納代行は提供内容や料金体系、対応範囲が事業者によって異なるため、必ず複数のサービスを比較しましょう。
同じコンビニ払いに対応していても、手数料や入金サイクル、サポート体制などに差があるため、どのサービスを選ぶかで運用負担が変わります。
また、展示会や業界イベントなど複数社が一度に集まる場へ足を運び、担当者から直接話を聞くのもおすすめです。サービスごとの違いや、自社の業務に合う運用方法を具体的にイメージしやすくなります。
まとめ
収納代行は、代金回収を外部に委託する仕組みとして、多くの事業者から利用されています。
コンビニ払いなど自社では導入が難しい支払い方法を取り入れられる点や、入金まわりの作業を効率化できる点が収納代行のメリットです。
一方で、利用料金や未払いリスクへの備えなど、導入前に確認しておきたいポイントもあります。
なお、自社に適した決済手段を見つけるなら、ソリューションが一堂に集まる展示会への参加もおすすめです。複数のサービスを効率良く比較できるため、この機会に活用してみてはいかがでしょうか。
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